家具の面取り方法を徹底解説|種類・メリット・仕上げのコツ3選

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家具の面取りについて、「家具の角はどのくらい削ればいい?」「面取りにはどんな種類がある?」「きれいに仕上げるにはどうすればいい?」と悩んでいませんか?家具製作やDIYでは、面取りは小さな加工に見えて、家具の安全性や見た目、手触りを左右する重要な工程です。そう思う方もいるかもしれません。

家具の面取りは、用途やデザインに合わせて適切な方法や種類を選ぶことが大切です。適切に面取りすることで、角の危険性を抑えながら、見た目や手触りのよい家具に仕上げられます。

この記事では、家具の面取り方法について、面取りの種類やメリット、きれいに仕上げるための3つのコツを詳しく解説します。

家具の面取りとは?

面取りとは、家具や木材などの部材にある角を削り、尖った部分を取り除く加工のことです。

木材を切断しただけの状態では、板の角や端部が鋭くなっていることがあります。そのまま家具として使用すると、手や身体が触れたときに痛みを感じたり、衣服などが引っ掛かったりする可能性があります。

そこで、家具の用途やデザインに合わせて角を少し削ることで、触れたときの感触を滑らかにします。これが面取りです。

面取りにはさまざまな種類や方法があり、角を斜めに削る方法だけでなく、丸みをつける加工もあります。代表的なものとして「糸面取り」「C面取り」「R面取り」などがあり、それぞれ仕上がりの印象や適している家具の種類が異なります。

家具製作において、面取りは単なる「角を削る作業」ではありません。安全性、手触り、デザイン、塗装など、家具の完成度に関わる重要な加工の一つです。

家具に面取りが必要な理由

家具に面取りを施す大きな理由は、使用時の安全性を高めることです。

テーブルやカウンター、収納家具などは、日常生活の中で人の手や身体が触れる機会が多くあります。角が鋭いままだと、身体をぶつけた際に痛みを感じたり、場合によってはケガにつながったりすることがあります。

面取りによって角の鋭さを抑えれば、こうしたリスクを軽減できます。

また、面取りは家具の「触り心地」にも影響します。家具は毎日使うものだからこそ、手を置いたときや扉を開け閉めしたときに感じる滑らかさが重要です。

さらに、面取りは家具の見た目を整える役割もあります。わずかに角を削るだけでも光の当たり方が変わるため、家具に陰影が生まれます。一方で、丸みを大きく取れば、全体的に柔らかく温かみのある印象になります。

このように、面取りは「安全のため」だけではなく、家具の使い心地やデザイン性を高めるためにも必要な加工です。

ケガや引っ掛かりを防ぐ

木材の角は、加工した直後には非常に鋭くなっている場合があります。特に天板の角や収納家具の出隅など、人が身体をぶつけやすい場所では注意が必要です。

面取りを行うことで角の鋭さを抑え、身体をぶつけた際の危険性を軽減できます。

また、鋭い角は衣服や布製品が引っ掛かる原因になることもあります。家具を長期間使用することを考えると、適切に角を処理しておくことが大切です。

ただし、面取りをすれば絶対にケガをしないというわけではありません。家具の形状や設置場所、使用する人などを考慮し、必要に応じて適切な面取りを行うことが重要です。

家具の手触りを良くする

家具は、見るだけでなく実際に触れて使うものです。

テーブルの天板に手を置いたり、収納家具の扉を開けたり、椅子の背もたれに触れたりするたびに、家具の表面や角に手が触れます。

角が尖った状態では、どうしても硬く無機質な感触になります。一方で、適切に面取りしておけば、手を滑らせたときに引っ掛かりが少なくなり、滑らかな触り心地になります。

特に無垢材の家具では、木材の質感を直接感じられるため、面取りの仕上がりが家具全体の印象を大きく左右します。

見た目の印象を整える

面取りは、家具のデザインにも影響します。

例えば、角をほとんど削らない糸面取りなら、直線的でシャープな印象を残せます。一方で、R面取りによって角を大きく丸めれば、柔らかく優しい雰囲気を演出できます。

また、面取りした部分には光が当たるため、家具の輪郭が見えやすくなります。塗装後の家具では、面取り部分の陰影によって立体感が生まれることもあります。

そのため、面取りは家具の安全性だけでなく、デザインを構成する細かな要素として考えることが大切です。

家具の面取りの種類

家具の面取りにはいくつかの種類があります。どの方法を選ぶかによって、角の形状や家具の印象が変わります。

代表的なものが、糸面取り、C面取り、R面取り、45度面取りです。

糸面取り

糸面取りは、木材の角をほんの少しだけ削る面取り方法です。

角を大きく削るのではなく、鋭く尖った部分を軽く落とすように加工するため、家具全体のシャープな印象を残しやすいのが特徴です。

「デザインを大きく変えたくないけれど、角の鋭さは抑えたい」という場合に向いています。

家具製作では、天板や棚板、扉などの角をわずかに処理する場合に使われることがあります。

糸面取りは加工量が少ないため、一見すると簡単に思えるかもしれません。しかし、面取りが均一でないと、部分的に角が残ったり、逆に削りすぎた部分が目立ったりします。

そのため、少ない加工だからこそ、一定の力加減と丁寧な仕上げが求められます。

C面取り

C面取りは、木材の角を斜めに削って平らな面を作る加工です。

断面から見ると、角が直角ではなく、斜めの平面ができた形になります。

C面取りは比較的シャープな印象を残しながら角を処理できるため、シンプルで直線的な家具との相性が良い加工です。

面取り幅を大きくすると、デザイン上のアクセントにもなります。反対に、面取り幅を小さくすれば、角の鋭さだけを抑えた控えめな仕上がりになります。

家具のデザインに合わせて面取り幅を設定することがポイントです。

R面取り

R面取りは、角を曲線状に削って丸みを持たせる加工です。

「R」はRadius、つまり半径を表しており、Rの数値が大きくなるほど、基本的には大きな丸みを持つ形状になります。

R面取りの特徴は、角を丸くすることで家具全体を柔らかい印象にできることです。

子どもが使用する家具や、身体が触れる機会の多い家具などでは、角の形状を考えるうえでR面取りが選択肢になることがあります。

また、デザイン面でも、北欧風やナチュラルテイストなど、柔らかな雰囲気の家具と相性が良いでしょう。

ただし、Rを大きくしすぎると、もともとの家具デザインが持つシャープさが失われる場合があります。安全性だけでなく、家具全体のデザインとのバランスを考えて選ぶことが重要です。

45度面取り

45度面取りは、木材の角をおおむね45度の角度で削る加工です。

45度の角度で削るC面取りの一種として考えることができ、斜めの面をはっきりと見せたい場合に使用されます。

例えば、家具の角に大きめの面取り面を作ることで、光の反射による陰影をデザインとして取り入れることもできます。

ただし、面取り幅が大きくなるほど家具の印象は変化します。そのため、「安全のために少し角を落とす」のか、「デザインとして大きく面を取る」のかを事前に決めておくことが大切です。

家具の面取りをする3つのメリット

家具の安全性を高められる

家具の面取りを行う代表的なメリットは、安全性を高められることです。

特にテーブルやカウンターなど、身体がぶつかりやすい家具では、角の処理が重要になります。

鋭い角をそのまま残すのではなく、適切に面取りすることで、接触した際の鋭さを抑えられます。

ただし、家具の安全性は面取りだけで決まるものではありません。家具の高さや大きさ、設置場所、動線なども関係します。

そのため、家具を設計するときは「どこに置く家具なのか」「誰が使うのか」を考えたうえで面取りの方法を決めることが重要です。

家具の見た目やデザイン性を高められる

面取りは家具のデザインにも大きな影響を与えます。

例えば、角をわずかに落とすだけなら、直線的なデザインを維持しながら繊細な陰影を加えられます。

一方、R面取りを大きく取れば、角が丸くなり、家具全体が柔らかい印象になります。

また、塗装した家具では、面取りした部分に光が当たることで、輪郭が強調されることがあります。

このように、面取りは完成後には目立ちにくい加工でありながら、家具の雰囲気を左右する重要なポイントです。

手触りや使い心地を良くできる

面取りをすると、家具の角に触れたときの感触が滑らかになります。

テーブルの天板、カウンター、棚板、収納扉など、人が頻繁に触れる部分では、こうした細かな違いが日々の使い心地につながります。

家具は長期間使用するものだからこそ、「触ったときに心地よい」という感覚は大切です。

特に無垢材家具では、木材そのものの質感と面取りの仕上がりが組み合わさることで、より上質な印象を与えられます。

家具の面取り方法と使用する工具

家具の面取りには、手作業から電動工具を使った方法までさまざまな選択肢があります。

家具の数量や材料、求める仕上がり、作業者の経験などによって適した方法は異なります。

サンドペーパーで面取りする方法

もっとも手軽な方法の一つが、サンドペーパーを使った面取りです。

木材の角にサンドペーパーを当て、少しずつ削って角を落としていきます。

少量の面取りであれば、電動工具を使わずに手作業でも対応できます。DIYで家具を作る場合や、最後の微調整を行う場合にも使いやすい方法です。

一方で、長い面を均一に仕上げる場合には、手作業だけでは面取り幅にばらつきが出ることがあります。

そのため、サンドペーパーで仕上げる場合は、削りすぎないように少しずつ加工し、途中で角の状態を確認することが大切です。

カンナで面取りする方法

木工用のカンナを使って角を削る方法もあります。

カンナは木材を薄く削ることができるため、面取り幅を確認しながら少しずつ加工できます。

特に木工に慣れている人であれば、手工具ならではの細かな調整がしやすい方法です。

ただし、カンナの扱いにはある程度の技術が必要です。刃の状態や木目の方向によっては、木材が欠けたり、削り跡が残ったりすることがあります。

そのため、本番の材料を加工する前に、端材で削り具合を確認しておくと安心です。

トリマーで面取りする方法

家具製作で効率よく面取りしたい場合には、電動トリマーも便利です。

トリマーには面取り用のビットがあり、ビットを交換することでC面やR面など、目的に応じた形状に加工できます。

手作業よりも一定の形状に仕上げやすく、複数の家具部材を同じ形状に加工したい場合にも向いています。

一方で、電動工具は材料を削る量が大きくなりやすいため、いきなり本番の材料を加工するのではなく、端材を使って試し加工することが重要です。

また、トリマーを使う際は、材料をしっかり固定し、適切な保護具を使用するなど、安全に配慮して作業してください。

ルーターで面取りする方法

ルーターも家具製作で使われる代表的な電動工具の一つです。

トリマーと同じようにビットを交換してさまざまな形状に加工できますが、より大きな加工や安定した切削が必要な場面で使われることがあります。

例えば、大きな天板の縁を加工する場合など、加工内容に応じてルーターを使用することで効率的に面取りできます。

ただし、ルーターは強力な工具であるため、扱いには十分な注意が必要です。

加工する材料を確実に固定し、工具の取扱説明書を確認したうえで作業しましょう。

家具の面取りをきれいに仕上げるコツ3選

面取りする幅や大きさを均一にする

きれいな面取りに仕上げるために重要なのが、面取り幅を均一にすることです。

例えば、同じ天板の中でも場所によって面取り幅が違っていると、光の当たり方が変わり、仕上がりにムラがあるように見えてしまいます。

特に家具製作では、複数の部材を組み合わせるため、それぞれの面取り寸法を揃えることが大切です。

手作業で加工する場合は、最初から大きく削るのではなく、少しずつ加工しながら確認しましょう。

電動工具を使う場合も、一定の速度で工具を動かすことを意識すると、加工跡のばらつきを抑えられます。

また、図面や加工指示がある場合は、面取り寸法を事前に確認しておくことも重要です。

木目や素材に合わせて加工する

木材の種類や木目によって、加工のしやすさは変わります。

特に無垢材では、木目の方向によって削りやすい方向と、欠けやすい方向があります。

木目を無視して加工すると、角が欠けたり、表面が荒れたりすることがあります。

そのため、加工前に木目の方向を確認し、必要に応じて削る方向を変えることが大切です。

また、無垢材だけでなく、合板やMDFなどの木質材料でも、素材によって加工後の状態が異なります。

家具に使用する材料を確認したうえで、適切な工具や刃物を選びましょう。

本番の加工に入る前に端材で試しておけば、材料との相性や仕上がりを確認できます。

最後にサンドペーパーで仕上げる

電動工具などで面取りをした後は、サンドペーパーを使って仕上げる方法がおすすめです。

機械加工だけでは、角にわずかなバリや粗さが残ることがあります。そのまま塗装すると、表面の粗さが目立つ場合もあります。

そこで、サンドペーパーを使って面取り部分を軽く整えます。

このとき重要なのは、削りすぎないことです。せっかく均一に加工した面取りを、仕上げ作業で大きく削ってしまうと、面取り幅が変わってしまいます。

最終的には、指で触れて引っ掛かりがないかを確認しながら、表面を滑らかに整えましょう。

塗装する家具の場合は、塗装前の下地処理として面取り部分を丁寧に仕上げておくことが、完成後の品質につながります。

家具の面取りをするときの注意点

面取りしすぎないようにする

面取りは大きく削ればよいというものではありません。

必要以上に角を削ってしまうと、家具のデザインが変わったり、部材の寸法が変化したりする可能性があります。

特に、図面で寸法が指定されている家具では、面取りによって仕上がり寸法に影響が出ないよう注意が必要です。

「安全のために角を少し落とす」のか、「デザインとして大きく面を取る」のかを明確にしたうえで加工しましょう。

加工する場所を事前に確認する

家具のすべての角を同じように面取りすればよいとは限りません。

例えば、他の部材と接合する部分や、金物を取り付ける部分などは、面取りすることで組み立てや仕上がりに影響する場合があります。

そのため、加工前に図面や家具の構造を確認し、どの部分を面取りするのかを決めておくことが重要です。

造作家具の場合は、現場での納まりや壁・床との取り合いまで考えて加工する必要があります。

塗装や仕上げを考えて面取りする

面取りは、木地の状態だけでなく、最終的な塗装や仕上がりまで考慮して行うことが大切です。

面取り部分は平面部分とは光の当たり方が異なるため、塗装後の見え方も変わります。

また、角が鋭すぎる場合は塗膜が薄くなりやすいこともあるため、使用する塗料や仕上げ方法に合わせて適切な形状にしておく必要があります。

「加工して終わり」ではなく、塗装やオイル仕上げまで含めて完成形をイメージすることが、きれいな家具を作るポイントです。

まとめ

家具の面取りは、角の鋭さを抑えて安全性を高めるだけでなく、手触りやデザイン性を向上させる重要な加工です。

糸面取りやC面取り、R面取りなど、家具の用途やデザインに合わせて種類を選ぶことが大切です。

きれいに仕上げるには、面取り幅を均一にし、木目や素材に合わせて加工したうえで、最後にサンドペーパーで整えましょう。

細かな角の処理まで丁寧に行うことで、安全で使いやすく、見た目にも美しい家具に仕上げられます。


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